ケース 2
サイトの直帰率が80%!カゴ落ち率も高いECサイトを使いやすく、スムーズに購入できるECサイトへと生まれ変わらせる
当時の状況と抱えていた課題
自社で製造する健康食品販売のECを運営している同社だが、ECサイトの直帰率が80%以上と非常に悪いことに頭を悩ましていました。せっかく苦労して集客しても、8割が何も見ずに直帰しているため、非常に効率の悪いサイト運用になっていました。
そこで、来訪者のニーズに幅広く応えるため、TOPページで掲載する商品を大幅に増やして、少しでも取りこぼしを無くそうと試みましたが、その結果、さらに直帰率が高くなってしまい、手の打ちようがなくなって弊社に御相談いただきました。
弊社に期待したこと
- なぜ直帰率が高いのか、原因を発見したい
- 直帰率を改善するための、ランディングページの構成案を考える
- ユーザーテストを行って、サイトの使い勝手を再検討したい
問題解決のためのアプローチ
私が最初にサイトを拝見したときは、デザインや構成もそんなに悪くなく、何故このように直帰率が高いのかがわかりませんでした。ただ、調べてみると以下の3つの項目が直帰率の悪化に影響してるようでした。
- スマホでの表示速度が異常に遅い
- 広告での訴求と、ランディングページの訴求が異なっている
- 商品数が多すぎて、どれを選べばいいのか分からない
さらに調査をしてみると、カートでの離脱率も高いことがわかりましたので、ここも含めて以下のような対策を講じることにしました。
- スマホでの表示速度が異常に遅い
様々なプラグインや計測タグが大量に設置されていたため、不要なものをすべて削除。Webページに使用する画像サイズもギリギリまで軽量化した。 - 広告での訴求と、ランディングページの訴求が異なっている
広告バナーが1種類だけしかなかったため、野菜のバナーをクリックすると、ドリンクページに誘導されるなどミスマッチがあったため、商品に応じて計10個のバナーを準備してもらった。 - 商品数が多すぎて、どれを選べばいいのか分からない
選択肢が多すぎると買わずに去ってしまうため、おすすめ商品を3つに絞り、他の商品を見たい人はカテゴリーから選べるようにレイアウトを変更。 - カゴ落ち率が高い
任意で入力する「ふりがな」「アンケート」「年齢/性別」については削除をして、必要最小限の入力項目に減らした。さらに記入例を入れることで迷わず購入できるようにした。
サービス導入による成果
早速、修正指示を制作会社に依頼、スピーディに対応いただいたおかげで2週間で改善完了。その後2週間の数値を比べてみると効果はてきめん。直帰率が20%以上も下がって、50%台にまで改善することができました。まだまだ改善の余地はありますが、ひとまず応急処置は成功といったところでしょうか。
カートのかご落ち率も10%以上改善できましたので、集客数はそのままですが、注文件数は30%近く伸ばすことができました。
その後、実際の利用者の属性に近い、5人の主婦にユーザーテストを行ってもらい、企業側では気づかなかった点をバンバンご指摘いただき、今後の改善リストに加えて進めているところです。ユーザーテストは、あまり費用もかけずに自分たちだけで実施することもできますので、サイト改善に迷ったときは是非おすすめします。今回は会議室の使用料(2万円)と参加者への謝礼(各5,000円)だけで実施できました。
今回の改善ケースを踏まえて、企業様側でも自分たちだけで改善点を考えずに、お客様から解決のヒントをもらうことを積極的に行うようになりましたので、今後さらに使いやすいECサイトになることを期待しています。
成功のポイント
直帰率が悪い原因は複数の要因が重なっていることが多いので、どこが問題なのかを絞り込むことが無駄なく改善できるポイントです。
ユーザーテストやヒアリングは非常に有効的です。無駄なお金をかけずに改善できますので、積極的にお客様のところに足を運ぶようにしましょう。
サイト改善とひとくくりに言っても、デザイン、導線、商品力、カート、不安要素などなど、いろんなポイントがあります。