2020年6月18日、株式会社メンバーズ メンバーズシフトカンパニー主催のウェビナー「成功事例に学ぶ!デジタルマーケティングで成果を出すポイント~第2回 経験豊富なフリーランスによるライトニングトーク~」に登壇させていただきました。

成功事例に学ぶ!デジタルマーケティングで成果を出すポイント~第2回 経験豊富なフリーランスによるライトニングトーク~

約50名ほどの事業会社や広告代理店のマーケティング担当者が参加しており、そのなかで偉そうに語るのは少々緊張しましたがとてもいい機会をいただけました。

今回お話ししたのは「全体最適化の考え方」なので、具体的な対策方法というよりは、Web担当者としての心構えをまず知っていただきたいと考えてスピーチしました。

これがないと、いきなり手段を学んでも付け焼刃にしかならないので、まずは考え方をしっかりと理解してください。

「成功できるWebマーケティングにおける全体最適化の考え方」

「成功できるWebマーケティングにおける全体最適化の考え方」というテーマでお話しさせていただきました。

背景としては、デジタルツールやITの普及によって便利になった反面、専門的な手段ばかりがピックアップされてしまい、本来のマーケティング発想から遠ざかってしまっているように感じていたので、もっと広い視野で見て、計画的に目標を達成しましょう、ということをお伝えするために今回のテーマに決めました。

なぜ「全体最適化」が必要なのか?

そもそも、なんで「全体最適化」が必要なの?という基本から。

結論「部分最適化」では成果がだしにくいからなんですね。「よくリスティング広告の次はFacebookだ」とか「あそこの会社がコンテンツマーケで上手くいっているからウチも」などと分かりやすい手段についつい手を伸ばしがちですが、たいていは一時的に成果がだせてもどこかで頭打ちになってしまうんですよね。

私自身、事業会社に勤めていた時は、月に1億円(!)ものマーケティング予算でガンガン広告を回していた時がありましたが、成果が悪くなると別の媒体に移ってばかりを繰り返していましたが、結局同じところをぐるぐるまわっていただけなのに気づきました、、、

特に最近では、スマホの普及によって、ユーザーの行動が非常に複雑になり、ひとつのメディアだけで購入を決定できないようになってきています。

上記の調査結果からも、どれかひとつのメディアが強いわけでなく、複数のメディア情報を元に意思決定を行っていることがデータ上でも表れています。なので、企業が広告をバンバンだして「うちの商品は凄いよ」とアピールしてもなかなか響きにくくなってきているのです。

ちゃんとユーザーの行動を先読みして、接触する複数メディアを抑えるのは当たり前になってきていると言えますね。

じゃあ「全体最適化」っていったい何なの?

ずばり「継続して売れ続けるための仕組みづくり」なんですね。
これってもはやマーケティングの考え方なんです。

いろんな手段を工夫すれば一時的に売上を伸ばすことはできるけど、それを継続的にずっと続けるのは困難なのです。

全体最適化を行ううえで、重要なのがこのような全体設計を表す資料です。これがないと、設計書もなく家を建てるようなもので、うまくいくはずがありません。

「誰に」「何を」「いつ」「どのように」行って、結果「どうなる」のかまでをしっかりと練り込んで作り上げるようにします。もちろん現時点の仮説なので、実際には運用しながら常に修正を加えることもあります。

全体最適化で売上アップする方法とは?

売上を分解すると、上記の図のようになります。ここでのポイントはどれかひとつだけに偏ってしまわないこと。

仮にガンガンお金をかけて集客を強化して、Webサイトはそのままの場合、せっかく誘導しても、Webサイトが使いにくいと離脱されてしまいます。まるで「穴の空いたバケツ」のようにダラダラと漏れてしまって、めちゃくちゃ効率が悪くなりますよね。

順序としては集客を行うよりも先に売り場をちゃんと整えてあげることが鉄則となりますね。

組織にも「全体最適化」が必要

多くの企業では、認知、購入、リピートなどの各プロセスを異なる部署が担当していることがあります。その場合、各部署の目標達成のために、マーケティング施策がチグハグになってしまうこともあります。

ブランディングにこだわっていても、Webの売り場は毎日セールで安売り感満載だったり、顧客サポートはクレームを恐れて積極的になれないなど、よく耳にする話です。

この場合、企業理念にそって行動することが重要になります。日々の仕事が目先の数値目標の達成のためになってしまい、お客様に満足してもらって継続に繋がり続けるというマーケティングの本質から離れてしまいがちです

もう一度、足元を見つめなおして何をすべきかを各部署間で考え直したいですよね。(社内調整ほど大変なものはないですが、、、)

最後にまとめ

当たり前のような話になってしまったのですが、でも意外と意識出来てないことが多いので、自分への戒めも含めてスピーチをさせていただきました。

全体最適化の推進を手伝って欲しいという企業様は、ぜひお気軽にお声がけくださいませ。

→ スライド全編をご覧になりたい方はこちら

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「メンバーズシフトカンパニー」とは?

”フリーランスの「多様な働き方」と「高報酬」の両立を支援するフリーランス支援子会社”だそうです。

デジタル化の広がりとともにデジタル人材の需要も高まってきたのですが、求める企業と、スキルをもったマーケ人材のマッチングの仕組みが整っていなかったので、このような企業が増えてきているんでしょうね。

我々マーケターとしても、自分でアプローチできる数には限りがあるので、このようなプラットフォームが広がれば、ますます活躍できる場がふえてきそうですね。

特にマーケティング業界は、採用する企業側も働く側も、正社員という従来の雇用形態へのこだわりが低く、マーケター自身の評価で活躍しやすい業界だと思います。

週2~3日とか、フルリモートOKのお仕事が多いのも、私のように掛け持ちで複数の企業様をご支援する立場からみると魅力的ですね。

ぜひ、今後ともよろしくお願いいたします。

→ メンバーズシフトカンパニー公式サイト