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突然ですがWebマーケターを取り巻く環境はこれからどうなっていくのでしょう?

結論、かなり追い風になると思います。

ただし、これまで以上に実力がモノを言うことになるでしょうから、今後Webマーケターがどのようなスキルを身につけるべきかをお伝えしていきますね。

Webマーケターを取り巻く市況

2兆円規模のインターネット広告市場

まずは、Web業界の状況理解から。

毎年電通が発表している「日本の広告費」という調査データによると、2019度のインターネット広告費は前年比20%UPの2.1兆円とついにテレビCMを超えて広告の王者となっていることが分かります。

特に、動画広告が60%増と大幅に伸びており、他にもソーシャル広告も30%の伸びているなど、インターネットを活用した集客は今後もますます需要が増えるでしょう。

》参考:「2019年度 日本の広告費」

2023年度には約2.8兆円に成長

矢野経済研究所の調査では、2023年度には約2.8兆円まで拡大すると予測しているなど、今後も引き続き2ケタ成長する見通しで、さらにWebの存在感が高まることが予想されます。

そのような成長市場で働くWebマーケターは、今後どのような役割を期待され、どのように働いていくべきかをこれから解説します。

企業内のインハウス化の流れが加速

マーケティング業務のインハウス化

もう一つのWeb業界での流れが、企業のインハウス化の加速です。
これまではネット広告であれば広告代理店に、制作業務であれば制作会社に依頼することが多かったですが、それら業務をインハウス化していこうという動きが活発になってきています。

その背景には、従来はWeb業務が社内業務の一部サポート的な役割だったのに対し、昨今ではWebの普及に伴い経営戦略のひとつにとなり、非常な重要な役割を担うようになってきたという点が挙げられます。もちろんノウハウの蓄積やコスト削減という点も見逃せません。

インハウスすべきでない企業

もちろん、すべての企業がインハウス化すべきかというとそうではなく、社内人材が整っており中長期的なWeb戦略が浸透している企業でないと、単純に広告代理店に依頼していた業務を社内で巻き取るだけとなり、現場の負担が増えるだけとなってしまう懸念もあります。

また、属人的なインハウス対応を行ってしまうと、その人材が離職してしまうと途端に運用が回せなくなり、再び代理店委託に戻ってしまうというケースもあります。

そのため、勢いでインハウス化を進めたりせず、中長期的な視点で計画的に進めるのがよいでしょう。一部業務を委託しながら徐々にインハウス化を進めるハイブリッド方式も検討してみましょう。

Webマーケターに求められるスキル

今後必要とされるマーケターは?

中小企業の9割以上が自社のWeb人材不足を感じるという調査結果も出ており、特に「戦略設計」の人材の不足が顕著なようです。

現状ではWebマーケターと呼ばれる人の多くが、ネット広告運用やSEO、SNS等の特定スキルの専門家であり、戦略設計などの上流を行うことができるマーケターはまだまだ少数派です。

今後はAIやツールによる運用業務の自動化により、ますます全体設計や戦略を意識して動かせることができる人材の需要が高まると言われています。

特に以下のような人材は、大手企業や有名企業などからも引き合いが多く奪い合いになることは必至です。

・テクノロジーよりも事業目線でのマーケティング設計ができる
・意思決定やPDCAサイクルのスピード感がある
・コミュニケーション能力に長けている

さらに今後は、単一のスキルだけではなく、周辺領域の知識やスキルを身につけなど、複数のスキルセットを掛け合わせた人材がより強く求められるだろうといえます。

Webマーケターの職種別年収は?

Webマーケターの平均年収は「540万円」と言われています。

他の業種と比べても若い人材が多いため、年齢の割には年収相場としては結構高いのではないでしょうか。

ざっくりと分類すると「CMO・コンサルタント」の戦略領域を担う役割と、「マネージャー・ディレクター」のように実務管理者としての役割、最後に「プレーヤー」として業務の遂行を行う人に分類されます。

Webマーケター職の年収の特徴として、スキルや経験による年収の幅が非常に大きいことが挙げられます。

例えば、広告運用やSNS運用等でも決まったルーチンワークを行っている場合のと200万円台から、戦略領域や企業のCMOレベルになると1,000万円オーバーは当たり前で2,000~3,000万円と役割や経験による格差が非常に大きいです。

フリーランスとして活躍するマーケターの場合はさらに格差が顕著で、年収100万円台から年収数億円までの幅があり、キャリアプランやスキルセットにより大きく報酬額が異なってきます。

WebマーケターとWebコンサルタントの違いを混同されているケースがありますが、実は全然違います。詳しく知りたい方は「Webコンサルタント」と「Webマーケター」の違いって?をご覧ください。

事業会社のインハウスマーケターの年収

大企業や外資系企業ほど年収が高く、中小零細企業では安くなる傾向にあります。

ただ、Webの重要度が増してきて事業の根幹にかかわるようになるに伴い、Webマーケター全体の年収相場も大きく伸びてきています。

従来はホームページの運用更新など、ルーチンワークが中心だったのが、最近では経営戦略・事業戦略を理解してWeb戦略を策定して、それを実行するなど、Webマーケターにはより広範な知識や経験が求められてくるようになりました。

企業のインハウス化の促進もあり、マーケターが圧倒的に不足している状況となり、ますます転職市場での価値が高まってきています。

担当する役割やスキルによって異なりますが、20代後半~30代で年収600万円から800万円がボリュームゾーンとなり、明らかに他の職種と比べても厚遇ぶりが目立つようになってきました。

さらに事業責任者やCMOを目指す場合は、以下のようなスキルを磨くとよいでしょう。

・将来のビジョンを描く力
・お客様のニーズを理解してカスタマーエクスペリエンスを設計する力
・データドリブンな意思決定力
・売上をコミットして成果に繋げる実行力
・社内外のリソースの管理能力

マーケティングコンサルタントの年収

デジタルマーケティングはデジタル分野全域におけるマーケティング施策を支援する業務です。

ユーザーの消費行動も大きく様変わりして、最近ではWebだけに閉じた事業展開を行っている企業は少なくなってきています。

Webマーケターには、店舗などのオフラインとのO2O連携や、メールやDM等のアナログ施策とMA(マーケティングオートメーション)と連携してシステム化を促進するなど、よりデータドリブンなスキルが求められてきています。

Webマーケティングに加えて、MA(マーケティングオートメーション)と言ったマーケティングツールやメールマーケティングを駆使することができると、大きな相乗効果が期待できるため、そのようなスキルを持つ人材はより市場価値が高まるでしょう。

転職市場でもデジタルマーケターという役割の需要が伸びてきていますし、コンサルタントを外注で雇ってノウハウを学ぼうと考える企業も増えています。

「マーケティングコンサルタント」という決まった職種があるわけではありませんが、戦略から実行支援までを行うことができる人材だと、求人市場でも年収800~1,000万円あたりの募集が多く見受けられ、勢いのあるベンチャーや上場大手企業の場合だと年収1,500万円という募集条件も珍しくはありません。

SEOマーケターの年収

SEOマーケターとは特定の検索ワード経由でのアクセスを増やすためのマーケターで、SEOに関する専門知識を持ち合わせていることが特徴です。

大きく、SEO設計、キーワード選定、内部施策、外部施策などの業務に分かれており、これら全体をマネジメントできるSEOコンサルタントで、年収500~600万円。大手広告代理店のSEO担当者だと600~700万円が相場となります。

ただし、SEOの一部業務を行うサポート業務担当者の場合は、大きく下がってきて300~400万円あたりが中心となります。

相変わらずSEOへのニーズは強いのですが、最近ではSNS連携やWeb集客全体を視野に入れた設計が求められるなど、SEOだけの単一スキルでは先行きが不透明だと言えます。

ネット広告マーケターの年収

主に広告代理店に勤務することが多いネット広告マーケターは、リスティング広告・ディスプレイ広告・Youtube広告・DSP広告・アフィリエイト広告・SNS広告などこれらネットに関わる広告運用を主に行います。

次々と新しいテクノロジーが登場してくるため仕組みの理解をするだけでも大変ですし、単に広告を運用するだけではなく、成果(売上)にどう繋げるのかという事業理解や顧客コミュニケーションの理解も必要とされてきています。

広告運用の自動化がますます広がる中、広告マーケターの役割や提供価値についてもしっかりと考えてキャリアを形成しないと、ルーチンワークを中心に行っている作業はAIの普及とともに不要となってしまう懸念もあります。

ネット広告代理店の平均年収では400~500万円前後となっています。一部の有名企業以外では、意外と低い金額ですよね。

広告代理店の仕事内容や付き合い方について知りたい方は「広告代理店との正しい付き合い方」をご覧ください。

SNSマーケターの年収

SNS運用を行うWebマーケターです。

Twitter、Facebook、インスタグラム、LINEなどのSNSを中心に活用していきます。

大きく「SNS広告」を取り扱う場合と、「SNSアカウント」の運用サポートの2つに分かれます。

最近ではインフルエンサーマーケティングの需要高まってきています。
世間では非常に注目を浴びているSNSマーケターですが、まだ歴史も浅いためベンチャー規模や小規模な会社が多いのが特徴です。

そのため年収相場も低く300~400万円が中心となっています。
一部例外として、フォロワーの多いインフルエンサー、Youtuberを抱える事業会社については、強気の価格設定を行っていることも多く、そこで勤務するマーケターの給料にも反映しているケースもあります。

年収1,000万円プレーヤーの条件

マーケターの年収は500~600万円だといわれていて、全体としては上昇傾向ですが、まだまだ1,000万円に到達するにはいくつかのハードルを超える必要が出てきます。

マーケターが年収UPするために必要なスキルセット

[jin_icon_check]戦略思考
多くのマーケターは、SEOや広告運用などの作業を請け負う役割を担っていますが、それだと現状の年収を伸ばすことは難しいでしょう。むしろAIやツールの普及により、単なる作業を請け負う人材の需要が減少するため、年収も下がってしまう可能性すらあります。

今後は、新たな事業立ち上げや、社内業務のWeb化という流れが加速していくので、事業目線でWebテクノロジーをどのように活用するのかという提案能力が求められます。もちろんそれとセットで実行までできるのがベターです。関わる人材やテクノロジーをマネジメントして、利益につなげることができる実践力のある人材はますます需要が高くなってくるでしょう。

[jin_icon_check]デジタルマーケティング領域
かつてのWebだけで完結するクローズドなWebマーケティングは少なくなり、小売業・製造業のWeb進出に伴い、リアル事業との連携や店舗等のオフライン連携がますます増えてくると考えられます。

そのため、マーケターに求められる役割も、より広い領域を担えることが条件になってくると思われます。Web内だけだと、データ化するのは容易でしたが、オフラインとの連携になると、購買行動やAIなどのビッグデータ分析など、データドリブンなマーケティングスキルも必要になるでしょう。

[jin_icon_check]複数のスキルセット
Webマーケティングに限った話ではありませんが、SEOだけ、広告だけしかできない人材よりも、戦略を描けてWeb集客もできるとか、SEOの知識がありライティングも得意という複数スキルの掛け合わせが求められてきます。単に数を増やすのではなく、相乗効果の高いスキルセットの組み合わせであることが重要です。

もしくは、誰にも負けない専門性を極めるという方法もありますが、習熟に時間がかかるうえ、ニーズのある専門性でないといけませんのでハードルは高いと言えるでしょう。

フリーランスになるという方法もあり

別の方法としてフリーランスとして独立するという手もあります。もちろんスキルや経験がある前提ですが、これらのマーケティングスキルを持っていれば、しっかりと営業することで年収1,000万円は意外と簡単に稼ぐことができます。

ただし自身で経営を行うことになりますので、本業以外にもやることも多く、これまで会社に任せきりで何も分からないという場合はリスキーかも知れません。最近では副業解禁も増えてきていますので、会社員のかたわら副業で試してみてから独立するというのもありでしょう。

マーケターの採用・転職市場価値

マーケティングはそもそも事業の売上を最大化するための手段のひとつなので、ゴールから逆算をして必要な施策やプランを描けることが重要です。

単純に他社がやっているからSEOやSNSを強化しようという話はよくありますが、本当にそれが必要で、事業にどのようなインパクトを与えるのかまで考えて実行できるのが優れたマーケターだと言えるでしょう。

そのようなマーケターは現状まだまだ少なく、転職市場にはほとんど出ていないと考えられます。大手企業も破格のオファーで募集をかけているため、中小企業が同じ土俵で戦うのはなかなか難しいと言えます。

反対に転職を考えているマーケターはキャリアプランを見据えたうえで、どのようなスキルが見つけることができるのかということを考えたうえでチャレンジしてみましょう。

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