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みらいマーケティング本舗・代表の堀野です。

わたしたちはEC専門のコンサルタントとして、ECサイトの新規立ち上げから既存ECサイトの売上改善まで、企業様のECビジネス全般のご支援を行っております。
売上100億円を超えるクライアントもいる「ECビジネスのプロ」として仕事をしております。
ご興味ある方は、まずはお気軽に無料相談からお問い合わせください。


世間では「Webコンサルタント」と「Webマーケター」(マーケッターと呼ぶことも)ってどちらも同義のように使われていることが多いですが、皆さん違いがわかりますか?

まだ新しい分野であり、日々役割も変わってきていますので正しい定義はないと思いますが、僕が考える「Webコンサルタント」と「Webマーケター」の違いについて今回は書かせていただきますね。

この記事を書いた人

堀野正樹(ほりのまさき)丨みらいマーケティング本舗代表丨独立前は、事業会社のマーケティングの責任者として70億円のEC事業を牽引。現在はECコンサルタントとして企業のECサイトの売上アップをご支援しつつ、自身のサイトを運営。Webマーケティングの情報をSNSで初心者向けに発信 しています。
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「Webコンサルタント」は、売れる仕組みを考えることがメイン

下記は、弊社のサービス領域を示したもので、WebコンサルティングとWebマーケティングの役割・ポジションを図式化したものです。

Webコンサルタントとは、簡単にいうと「企業の目標(売上アップ等)を達成するための、最適かつ実現可能な道筋やプランを提案する」ことだと定義してます。


ただ、これって想像以上に難しいことなんです。

どんなに完璧なプランを立てて理想像や夢物語だけを語っても、それが実行できないと意味がないですし、そもそも100%成功できる戦略なんてあり得ません。

なるべく成功率を高め、リスクを減らすために、企業のビジネスをしっかり理解を深めたうえで、商品の良さや競合との比較を行い、お客様の求めている魅力的かつ実践可能なプランに落とし込む必要があるのです。

限られた予算と人材に応じたプラン提案

もちろん、企業が持つ人的リソースや予算も考慮しないといけません。月々の予算が数十万円で担当者がひとりの企業と、予算が1,000万円でチームで組織されている企業とでは、当然取るべき手段も変わってきますよね。

Webを積極的に活用することに慣れていない企業の場合は、まずは社内理解を得て、Web活用のメリットを少しずつ実感してもらうために、小さな成功体験をつくるなど、進め方の工夫ができるかどうかでも大きく変わってくるのです。

コンサルタント=ロジカルな考え方というイメージが強いですが、実はできるだけ実践的で泥くさいレベルにまで落とし込むのがコツだとも言えます。意外でしょう?

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堀野
経営戦略に沿ったWeb戦略にしないとバラバラの施策では成果がだせません。コンサルタントには経営視点も必要になってきます。

Webコンサルタントは客観的な視点からアドバイスをする役割

コンルタントとは、クライアントに対して専門知識を活用しながら、客観的に現状業務を分析して問題点を指摘して、対策案によるクライアントの売上貢献を図る仕事だと言えます。

Webコンサルタントは、特に解決策の提案がWeb活用となるだけで、実は現状把握や原因分析においては、どのコンサルタントも同じなんですね。もちろんWebを活用して課題解決を図るためにはWebに関する幅広い知識をもっていないといけません。

コンサルタントは自ら手を動かして仕事を進める役割ではないので、別の人が実務を行わないといけません。実践するチームに対して適切なアドバイスや提案ができないといけません。人の動かし方や仕事の進め方についてのスキルも必要となってくるため、非常に難易度の高い業務と言えるでしょう。

その提案、「絵にかいた餅」になってないですか?

実際に現場での実務経験がないWebコンサルタントの提案は、絵にかいた餅となり、プロジェクトが失敗に終わるケースを何度となく目にしてきました。

よく考えてみてください。
めちゃくちゃ頭が良いけれど、全然自分たちの仕事をまったく知らない人からあれこれ頭ごなしに指示があったらどうでしょう?

「何もわかっていないのに口出しするな!」
「正論なんだけど、頭ごなしに言われても、、、」
「そもそも、それをやる人もお金もない」


ということになるでしょう。

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堀野
優秀なWebコンサルタントは、属人的かつ一時的な売上アップではなく、「継続的に売上を生み続ける仕組み・組織づくり」を優先して考えます。

一流コンサルと三流コンサルの違いとは?

コンサルタントと呼ばれる人は数多くいますが、一流と三流(失礼)の違いはどこで生まれてくるのでしょうか?

私たちが考えるコンサルティングは、いつまでもサポートを続けるのではなく、いずれはいずれは卒業をして、クライアント自身で継続できることが重要だと考えています。そのため、なるべく社内の知見やノウハウとして蓄積できるように工夫をしながら仕事を進めていきます。

三流のWebコンサルタントほど、自分が居ないと困るシチュエーションを作っていつまでも卒業しようとしなくなり、クライアント側からも困った存在になりがちです。

また、コンサルタントという言葉は響きがいいので、実情は全く異なるけども使われているケースもあります。実際には広告営業なのに、メニューを提案するからWebコンサルタントと名乗っているケースもあります。

特に認定資格があるわけではありませんので肩書だけで判断をせずに、どのような実績があり、どこまでサポートをしてくれるのかを見極めるようにしましょう。

【関連記事】ECコンサルティングのことが5分でわかる!

弊社のECコンサルティングサービスでどんなことをするのか、どのような企業におすすめなのか、費用対効果は?このようなことがわかる解説記事です。

「Webマーケター」は、中心となり施策を実行する役割

Webマーケターには2つの役割がある

続いて「Webマーケター」について。

世間でいう「Webマーケター」は、大きく2つに大別されます。
ひとつはSEOやSEMのようなWeb施策のスペシャリストです。
もうひとつは、それらのWebソリューションやWeb人材を率いて成果達成を図るディレクター的な役割です。

いま世間で呼ばれる「Webマーケター」の多くは前者となっており、後者の役割を担える人材はまだまだ少ない状態です。

【関連記事】Webマーケターの市場価値や年収は?

売上目標を達成することがゴール

なぜ企業がマーケティングをおこなうのかというと、最終的には事業目標(売上)を達成するためです。そのためにWebを活用してなるべく費用対効果を高めつつ、成果を確実に出すためにマーケティングを行うのです。

極論を言ってしまえばそれがSEOやWeb広告でなくても、売上さえ達成できればクライアント側はなんでもいいのです。せっかく一生懸命時間をかけてSEOを頑張っても、売上に貢献していなければもったいないですよね?

Webコンサルタントが課題解決の方向性や糸口を示して、それを元に最適なWeb手段の組み合わせやゴールへの具体的な道筋を考えて実行するのがWebマーケターの役割だと考えています。

最適なチーム作りもマーケターの仕事

すべての作業を自分で行うことはできないので、各分野の実務はスペシャリストにお願いをします。得意分野や適性を見極めて、どのメンバーでチームを組むのがベストなのかを考える必要があります。

Webマーケター自身が広告やサイト制作についての詳細まですべてを理解する必要はありません。例えばSEMの広告運用であれば、細かな管理画面の設定作業までは理解する必要はなく、各広告がどんな特徴を持っており、それらがどのような成果を生み出せるのかを理解し、最適なプランをコーディネートできることのほうが大切です。

また、作業をお願いする人に対し、目的と内容をしっかりと伝え、進捗をディレクションしながら、全体をゴールに導くことができるスキルが求められるようになるでしょう。

単一スキルだけでは将来性が不安

今はSEOやSEM等のスペシャリストで活躍している方も、今後はAIやツールの広がりによってより効率化が進み、運用レベルでは人が介在する領域が狭くなってきます。

先を見据えて複数スキルを掛け合わせて自身の市場価値を高めたり、道具の使い方を覚えるよりも、どんなケースでどの道具を選ぶのがよいのかという広い視点で仕事を行うようにしておきましょう。

優秀なマーケターの考え方はどう違うの?

マーケターが仕事を進めるうえで考えるべきことと順番を挙げるとすると、ざっと下記のような感じではないでしょうか。

①誰に?(ターゲットの設定)
②いつ?(購入検討プロセス上のどこ?)
③何を?(商品やサービスの魅力的な訴求)
④どこで(オウンドメディア、おもてなしの場)
⑤どのようにして?(発信手段、広告媒体)
⑥どのようになる?(成果見込み、シミュレーション)
⑦どうだった?なぜ?(計画との差異、なぜ?)

ただ、世間で言われる「Webマーケター」は、
⑤の広告メニューやSEOなどの手段中心と思われがちです。

「最近、LINEが調子いいですよ」
「SEOで検索順位をあげましょう」
「リスティング広告は得意です」

こういったセールストークをよく耳にしませんか?

もちろん、集客手段は重要な施策のひとつであることは事実ですが実は、それは必要な役割のごく一部にすぎません。

全体視点で物事を考えられないとWebマーケターとしてまだまだ一人前だとは言えませんし、大きな成果を出そうとすると、各施策の組み合わせやバランスよく最適化していくことが成功への近道だと言えます。

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堀野
優秀な「Webマーケター」に共通して言えることは、自分のビジネスを持っているか、もしくは責任とリスクを背負ってビジネスで成果を出している点です。とことん目標達成にどん欲にこだわります。

ケーススタディ 未熟なマーケターと優秀なマーケター

未熟なマーケターの場合

以下のケースは、手段が目的の場合です。

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社長、●●●という検索ワードでSEO1位にするため、SEO予算を100万円ください。
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なるほど。
で、それで売り上げがどのくらい増えそうなの?
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いや、、、売上よりも他社が1位のワードをひっくり返すことが目的なので、、、
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わかった、また考えておくよ。
(と言って、二度とこの話題になることはない)

意外とこういったケースは多いものです。
担当者の目的(SEOで1位になる)と、経営者の目的(売上アップ)にずれがあるため、理解されない、承認されないという訳です。当たり前のようですが9割の人はこれが出来ていません。

優秀なマーケターの場合

では、優秀なマーケターの場合、どのような提案を行うのでしょうか?

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社長、●●というプロジェクトに300万円投資させてください。
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う~ん、、、金額も大きいし判断に迷うな。
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今回のプロジェクトでは、うまくいくと年間1,000万円の売上アップとなります。低めに見積もっても700万円は見込めます。しかも、この効果は単年だけでなく、次年度以降も継続して成果が見込めるプランです。万が一、最初のトライアル時点でダメだと判断すれば、最低限のコストで済みます。ぜひご承認いただけませんでしょうか?
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よし、それならチャレンジしてみよう!
進捗は細かく報告してくれ。

だいぶシンプルに書いていますがこのような説明だと社長も承認しやすいと思いませんか?

経営者が判断しやすいように、きちんと得られるメリットとリスクをきちんと明示して、Yes/Noをその場でもらいやすく提案しています。

仮に、失敗したとしてもダメージが少なく、成功したメリットのほうが大きいなら一度やってみようという気持ちになりますよね。もちろんマーケター自身が成功できるイメージを持っていないといけません。

残念ながら、世間でもこのようなマーケターというのはまだまだ少数派というのが現状です。まだまだ日本の企業では、マーケティングというものが理解されておらず、チャレンジできる機会が少ないことが挙げられます。

Webマーケティングに関するよくある誤解

特に高年齢の経営者にありがちですが、まだまだWebについて間違った認識がされていることも多いようです。

・Webは難解でよくわからないもの(自分で理解しようとしない)
・とりあえず若いものに任せておけばいい(権限のない若手の平社員のケースが多い)
・周りの経営者から聞いた成功事例をすぐ真似たがる(手段だけ真似るので失敗する)
・時間もお金もかけずに簡単に成果がだせるものと思っている(魔法の箱)


このようなケースでも、少しでも理解をしてもらえるようWebマーケターは、専門用語を極力使わずに平易な言葉でメリット/デメリットを示すなどの工夫をする必要があります。

経営者の多くは「成果」にしかフォーカスしない

経営者自らがWebの詳細な内容やプロセスまで理解することはあまりありません。それよりも、それをやるとどうなるのか?費用は?時間は?リターンは?そのあたりをざっくりと抑えておけばよいでしょう。

基本的にはWebに関しては担当者に任せているので、成果が達成できるかどうかが最大の関心毎になります。もちろん、今後の成長戦略を踏まえて、現場で何が起こっており、今後どうすべきなのかはしっかりと共有する必要があります。(たまにものすごく詳しい経営者の方にもお会いしますが、ごく一部でしょう)

ただし、若手に任せておけば、すぐに簡単に成果がでると思われている場合は、きちんと説明して認識をすりあわせておかないと期待値が高すぎるため、出来なかった場合に評価を下げてしまうことになるので注意しましょう。

任せると丸投げでは意味合いが少々異なってきます。

「Webコンサル」と「Webマーケター」の役割の違い

一番の違いは関わる「立場」

WebコンサルタントとWebマーケターの一番の違いは、業務に関わる立場です。

Webコンサルタントは、「第3者の立場から客観視」して適切な提案をします。

Webマーケターは、「当事者」となり自ら業務を推進して成果に繋げます。

どちらが正解というわけではなく、役割の違いだとお考えください。
正しい戦略がないといくら頑張ってもムダになってしまいがちですし、どんな素晴らしいプランも実行ができないと意味がありません。

お互いが補完しあってはじめて、大きな成果につながるのです。

「Web戦略を担う、Webコンサルタント」と「Web実践を担う、Webマーケター」が同一人物(もしくはチーム)であればいいのですが、そうでない場合は、しっかりとした共通理解が重要になってきます。

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堀野
顧客目線でのマーケティング推進という意味ではカスタマージャーニーを軸にしながら、ブランド認知~購入~ファンづくりまでの一連のストーリーを一緒に考えてみるのもよいでしょう。

優秀なWebマーケターは深刻な人材不足

日本ではモノづくりが重視されてきたため、マーケティングが欧米諸国に比べて遅れているのが実情です。誰もが名前を知っているような大企業ですら「良いものを作れば必ず売れる」と考えているぐらいですから。

そのため、マーケターが育つ土壌が弱く、まだまだ一部の積極的に活動しているマーケターに知見が集まりやすく、仕組みとして成り立っていないのが実情です。つまり、日本において優秀なマーケターは非常に不足しているのです。

優秀なマーケターは年収1,000万円でも採用できない?

Webがここまで普及してきたため、各社急いでWeb人材の確保に努めていますが、優秀なWebマーケターを採用するのは至難の業と言えるでしょう。

しかもマーケターの市場価値が高くなってきており、上位クラスになると1,000万円以上の年収はあたりまえで、それでも採用ができないぐらいになっています。

また日本の企業はまだまだ年功序列が残っているため、仮に20代で実務経験が豊富なマーケターに1,000万円でオファーをかけたくても、他の社員とのバランスや社内等級制度にあわせると採用が難しいという話はよく耳にします。

最近では、副業で新たな仕事を請け負うマーケターや、実力や人脈のある人は独立してフリーランスとして活躍するなど、企業内にとどまらず活躍の範囲を広げている状況です。

【関連記事】Webマーケターの市場価値や年収は?

Webマーケターを取り巻く市況、Webマーケターに求められるスキル、Webマーケターの職種別年収について解説をしています。


業務委託という新しい働き方

そこで最近注目を集めているのが、必要な時にスポットで採用ができる業務委託でのマーケターの活用です。

フリーで活躍しているマーケターも増えてきており、専用のマッチングサイトも登場してきました。プロジェクト単位で仕事を依頼したり、アドバイザーや顧問としてWebの知見を持っているマーケターからコンサルを受けるなど、正社員雇用以外でもさまざまな活用方法があります。

正社員で給与30万円の場合だと、保険や福利厚生、その他経費を考えると給料の約1.5倍の費用がかかると言われていますが、コンサルティングの業務委託契約であれば、新入社員の給与ぐらいでも優秀な人材がスポット活用できるので、特に中小企業にはおすすめです。

【弊社の特長】Webコンサル×Webマーケティングのいいところ取り

Web戦略から実行支援まで一貫でお任せください

みらいマーケティング本舗では、WebコンサルティングとWebマーケティング支援の両方を一気通貫でサポートするサービスを提供しています。
Webコンサルティングの場合、月額20万円でWeb事業の戦略起案から、SEOや広告、サイト改善など幅広い分野の業務支援まで行うことができます。

もちろん、SEOやホームページ制作についても、業務自体を請け負うことも可能です。戦略から実務まで対応することで、一貫性があり効率の良いWebマーケティングが実現できます。ぜひお気軽にご相談ください。

https://mirai-marketing.jp/business/employee_or_consal/
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