こんにちは!フリーランスの堀野です。
お陰様でフリーランスになって2020年7月で1年を迎えました。

フリーランスって正直稼げるの?
サラリーマンとの違いはなに?
メリット、デメリットを知りたい

今回は、フリーランスには興味があるけれど、実態はどんなものなのかを知りたい方に向けて、私自身が会社員からフリーランスに独立してみて感じた生の声をお届けします。

結論、私にとっては最高の働き方だと満足しています。反面、誰にでも100%おすすめできる働き方ではないとも感じていますので、どんな人におすすめできるのかもご説明していきますね。

この記事を書いた人

堀野正樹(ほりのまさき)丨みらいマーケティング本舗代表丨独立前は、事業会社のマーケティングの責任者として70億円のEC事業を牽引。現在はECコンサルタントとして企業のECサイトの売上アップをご支援しつつ、自身のサイトを運営。Webマーケティングの情報をSNSで初心者向けに発信 しています。
Twitter: @horino_ec丨プロフィール紹介はこちら丨サービス紹介はこちら

正直、フリーランスってどうなん?

「正直、フリーランスってどうなん?」
そう聞かれることも増えてきたので、フリーランスに興味がある方、これから目指そうとしている方の参考になればと思います。

あくまで、僕の場合の体験談なので、すべてに当てはまるわけではありませんが、「へぇ~そうなんだ」と言う感じで聞いてください。

結論からいえば、僕にとっては会社員時代よりもフリーランスの働き方が圧倒的に楽しめています。

未知の世界に飛び込む時は、ほんとにやっていけるのかという不安だらけで、何からやればういいのか、どうすればいいのかも分からずスタートしていましたが、1年経って今はなんとかフリーランスでやっていける自信もついてきました。

今回は、サラリーマンとフリーランスの違いについて、1年たった今の気持ちをもとに語っていきたいと思います。

フリーランスの時間の使い方

フリーランスになって、一番の違いは時間の使い方ですね。

サラリーマンだと、週5日の朝9時から夕方までは会社に行くというのがルーチンになっていますが、フリーランスはそういう縛りがまったくありません。朝何時に起きようが、平日に旅行に行こうが、カフェで仕事をしようが完全に自由です!文字通りフリーなんです。ただし、働かないと一切収入が入ってこないので、すべて自分次第。

これって頭ではわかっていても、実際にやってみると想像もできないぐらいの自由さです。私の場合、自宅兼オフィスなので、最初のころは平日の昼間に自宅にいることに少し居心地の悪さを感じていたことを覚えています(今では何とも感じませんがw)

良くも悪くもすべて自己責任。そんな潔さがとても素敵です。

ちなみに、僕の場合は最初はクライアント先で働くことが多かったのですが、コロナの影響もあり、今はほぼリモートで仕事をしています。田舎に住んでいることもあり長い通勤時間がなくなり、環境が整った自宅オフィスで仕事ができるのは本当に快適です!おかげでスーツを着ることはほとんどなくなりました(笑)

最近では、企業側もリモートに慣れてきているので、普通にWeb会議でコミュニケーションが図ることができりますので、今までのように田舎にいることが大きなハンデになるということは無くなってきました。

もちろん対面のコミュニケーションはとっても重要なので、肝心なときは直接顔をあわせてお話しするようにしています。

フリーランスの仕事・案件探し

これは最初戸惑いましたね。。。

もちろん頭ではわかっていたのですが、自分で営業するということに慣れていないのでどうやって仕事を取ってくればいいのか非常に悩みました。

①クラウドソーシング
②エージェント経由
③知人からの紹介
④自社サイトやSNS経由
⑤直接営業

方法としてはだいたいこんな感じでしょうか?下に行くほど難易度が高くなります。

僕の場合は、③からの仕事が中心でしたね。

②のエージェントは、いろんなところに登録はしましたが、最初のうちはなかなか案件には繋がりませんでした。理由としては「エンジニア案件中心」「東京中心」だからです。地方のマーケター案件なんてものはかなり少ないですね。

ただ、コロナの影響もあり、リモート案件が増えてきてからは状況が一転して、エージェントからガンガン仕事の相談が来るようになってきて、そのなかから良い案件だけを選べるようになってきました。

あと最近は、④の自社サイト経由からの仕事の依頼も少しずつ増えてきたので、なんとか食べていくことはできる自信がついてきました。

フリーランスの自己ブランディング

これが出来ているか、出来ていないかの差はめちゃくちゃデカいと思います。

ブランディングが出来ておらず誰でもできる仕事を自分からお願いする場合、条件はほぼ相手の言いなりになります。

逆に、専門家として相手から指名されて仕事を受けるときは、こちらの条件を飲んでもらいやすくなります。不思議なもので、たったこれだけのことで、フリーランスとしての働きやすさが天と地ほど変わってきます。

最初のうちは、どうしてもお願いして仕事を獲得するしかありませんが、なるべく早いタイミングで「指名される」立場になれるかが、フリーランスの生存競争を生き抜くコツではないかな~と感じています。

じゃあどうやったら指名されるのか?

方法はいろいろとありますが、自分のことを「○○の専門家」というブランディングを広めることが重要です。そうでないと、幾多のライバルの中から自分を選んでもらえることはそうそうありません。専門性をアピールしていろんな場所で露出する。これに限ります。

僕の場合は、以下の方法で認知を広げました。

①自分の強みを「ECビジネスの売上アップの専門家」に定義。
②そのテーマで自社サイトやSNSで発信しまくる。
③それを見た方からセミナーやイベント登壇のお声がかかる
④登壇実績を元に、さらに情報を拡散する

今後は、さらに専門性をアピールするために、本の出版も考えています(最初は電子出版とかで)

サラリーマンとの年収の違い

正直、サラリーマン時代よりも年収を増やすことはそんなに難しくないと思います。

ただ、フリーランスの場合、売上=収入ではなく、事業を行うのにいろんな経費がかかるので、見た目の売上が多くても実際に使えるお金はそんなに多くなかったりするので注意です。しかもサラリーマンと違ってあとから税金を支払うので調子に乗って使いすぎないようにしましょう(笑)

僕がやっているコンサルティング業は、経費がほとんどかからないので売上=収入に近いですね。初年度からサラリーマン時の1.5倍以上は稼げています。会社員時代も世間よりも貰っているほうでしたが、フリーランスになることでそれよりも断然稼げるようになっています。特別なスキルがなくても、ちゃんとポイントを抑えておけば普通に1,000万円は稼げると思います。

でもサラリーマンには、有給や残業代、ボーナスなどといった特権がありますし、仮に病気や怪我で休んでも最低限の保証はされますが、フリーランスの場合は当然働かないと1円も入ってきませんので、何かあっても大丈夫な状態にしておくまでは慎重にためておきましょう。

人間関係・付き合う人

これもサラリーマン時代と大きく変わりました。

よかったことは、嫌な人とは仕事をしなくていいのでストレスがめちゃくちゃ減りました。もちろん、たまに無茶な仕事の依頼対応などはありますが、人間関係のストレスに比べたらかわいいもんですw

あと、サラリーマン時代の人脈は、あまり使えないと思ってください。もちろん、それで仕事につながった案件もありますが、住む世界が違うのでだんだん疎遠になっていきます。

それよりも、同じフリーランスやスタートアップ企業との接点が増えてきます。

同じ目線や考え方の人たちなので、一緒に何かをやったり、お互い情報交換したりと、横のつながりが重要になってきます。

フリーランスのリソース管理

時間の使い方にも繋がるのですが、サラリーマン時代は自分の仕事に100%時間を注ぐことができていました。

僕も最初は、クライアント様からいただいた仕事に全力で取り組んで少しでも成果を出そうと頑張っていたのですが、途中からこれはヤバイと徐々に気づきはじめました。。。

何故かというと、「その仕事が終わってしまったら収入がゼロになってしまう」からです。

フリーランスの場合、クライアントワーク以外にも、仕事を探してくる営業や、自己研鑽を行う時間、経理や事務仕事などの雑務もすべて自分で行わないといけないのです。

今まではお声がけいただく仕事はすべて受けていましたが、それに気づいてからは以下の条件に合うものだけに絞り込むようにしました。

①報酬が高く効率よく稼げる案件(時間給が高い)
②自分のスキル向上につながる案件(新たなスキル取得にチャレンジできる)
③大手や有名な企業や人からの依頼(実績に箔がつく)

そして空いた時間で、営業活動を行ったり、人脈形成を行ったり、自分のやりたい事に時間を投資するようにしました。

感覚的には以下の時間配分ですかね。

他の人はどうなんだろう?あまり聞いたことがないので是非教えてほしいです。

仕事:5
営業:3
人脈:2
雑務:1

フリーランスでは、目先の大きなお金に飛びつくよりも、継続的に収益を得られる仕組みを作って生き続けることが重要だと感じました。

例えば、週5フルコミットで月100万円の案件ってのも普通にあるのですが、これを受けてしまうと終わった時にヤバイですよね。

なので、週1日で20万円の案件を複数抱えるほうが心理的な焦りもないですし、ひとつひとつの案件の獲得ハードルも低くなるので、時間的には効率的だと思います。

フリーランスになってよかったこと

自分の好きな時間の使い方ができる

フリーランスは誰からも指示されることはないので、自分で考えて、自分で行動して、自分で結果を出す必要があります。人によって向き不向きがあると思いますが、僕は圧倒的にこのほうが好きです。

僕の場合、気分が乗らないときは、趣味のロードバイクで走りに出かけたり、庭いじりで気分転換したりしてから、仕事に取り組むようにしています。ダラダラと仕事をするよりも、数倍集中力が高まって、圧倒的に仕事の質が高くなります。こんなことができるのも、フリーランスならではの特権ですよね。

1年の計画、毎月の計画、日々の時間の使い方まですべて自由です。いろいろ考えるだけでワクワクしてきますね。

思ったよりも稼げる

もちろんサラリーマンと違い、不安定であることは理解したうえで考えても、フリーランスのほうが稼げます。(税金やサラリーマン特権を差し引いても)

「サラリーマンは安定しているから」と言っている人を見ると「でも低空飛行のままだよねw」と思えてしまいます。

頑張った分だけ売上が増えるので、天井がありません。もちろん、単価の安い仕事で疲弊してしまうといつまで経っても稼げませんので、いかに高単価で付加価値のある仕事ができるのは考え抜かないといけません。

経費の使い方も、ムダに使いまくるとキャッシュが消えていくので、事業にとって投資となるお金をうまく使っていけば節税にもなります。

ストレスフリー

僕にとって一番しんどいのって人間関係だったりします。(みんなそうかも)

嫌な上司や、面倒な同期、気を遣う部下と関わるだけで、どっと疲れが出て、暗い気分になりがちでした。

その点、フリーランスでは、嫌な人とは仕事をしなければよくて、自分が好きな人、助けてあげたいと思う人、僕を頼ってくれる人とだけ一緒に仕事をするようにしています。

そうすると、心から頑張って成果に繋げてあげたいと思えるので、おのずと仕事のパフォーマンスもあがるので、いいことづくめです。

出会う人の世界が広がった

サラリーマン時代は、会社の名刺があれば誰とでも会えるという強みがありましたが、フリーランスではそうはいきません。ただ、サラリーマン時代は、僕個人ではなく、○○会社の部長という肩書でお付き合いしていたのでそれが無くなると関係性も消えてしまいます。

フリーランスになってから僕が出会ったのは、同じフリーランス仲間や、スタートアップやベンチャー企業の役員クラスの方が多いです。出会う人出会う人、モチベーションや志が高くて、仕事もデキル人ばかりで、めっちゃ刺激を受けています。こういう環境にいると自分も引きずられて成長ができそうですね。

その方たちは、僕個人に対して興味をもってくれているので、これからも長くお付き合いができるんじゃないかなと感じています。

そういう意味ではサラリーマン時代とは出会う人の世界が全然違いますね。

フリーランスになってきつかったこと

営業が大変

僕自身、これまで営業と言うものをほとんどした経験がないので、未だに慣れないです。

でも、ダメ元で数うちゃ当たる的な飛び込み営業ではなく、自分自身に興味を持ってくれた方へのプレゼンや、インバウンド営業が中心なので、今のような営業は嫌いではないです。

うまく交渉ができて、案件に繋がった時の充実感はやっぱり大きいです。

もし、「仕事が無い」⇒「安くてもいいから何か仕事くれ営業」⇒「断られるor足もとをみられる」という悪循環にはまる状態が続くと精神的につらくなりそうですね。

おかげさまで最近は自ら営業せずとも、お仕事の相談がいただけるようになったのでとても気分的に楽になりました。

社会的信用がない

フリーランスになると、ローンが組めない、カードが作れないなどの社会的信用は一気になくなります。まあ、僕自身は、ローンを組むこともないし、サラリーマン時代に作った数枚のカードで十分事足りているので問題ありません。

周りの友達からは「社長」などと呼ばれることもありますがw(法人ではないので社長ではありません)

自己管理をしないといけない

毎朝決まった時間に起きる必要がないので、人によってはだらけてしまう事も多いようです。僕の場合は、子供の保育園の時間やら、元々朝起きるのが早いせいもあって、ほとんど変わっていませんが。

体調管理については、今まで以上に気を使っています。

万が一、けがや病気で働けなくとなると大ピンチになってしまいます。

そのため趣味のフットサルや自転車でも、怪我をしないよう最大の注意を払っていますし、病気にならないよう、規則正しい生活や、しっかりと睡眠をとることを心がけています。

孤独

「フリーランス=孤独」

よく言われるのですが、僕自身それを感じたことはありません。元々、無駄な人付き合いが好きでなかったり、本当に心を許せる人とだけ深く関わりたいという考え方なので、むしろ無駄なお付き合いが減ってうれしいです。

それでも、リモートワーク中心で、家に居ることが多く、画面越しのやりとりだけだと刺激が足りないということはありますので、積極的に人と会ったり、セミナー等に参加するようにはしています。

フリーランスをおすすめできる人、できない人

おすすめできる人

  • 自己責任に怖さを感じない人
  • 安定した生活よりも、頑張った分稼げることに魅力を感じる人
  • 自分で計画して、実行することが好きな人
  • 独身の人
  • めちゃくちゃ頑張っているのに年収500万円以下の人

おすすめでない人

  • 会社の居心地がよくて抜け出したくない人
  • 月収30万円での生活に満足している人
  • 通勤電車や長時間の会議が苦痛にならない人
  • 誰かと足並みを揃えながら仕事をしたい人
  • 独立にまったく興味が無い人

まとめ

フリーランス、いい意味でヤバイです!

1年を振り返ってみると、結果的に良かったことのほうが多いなと改めて感じています。
だからといって、誰にでもフリーランスをオススメできるかと言えばそうでもないなと感じています。

自分で考えてチャレンジすることが好き、多少のリスクは大歓迎、何か得意分野やスキルがあるという方であれば、是非フリーランスをおすすめします。

今後のフリーランスはどうなる?

世間的にも副業解禁の流れが進んでおり、兼業フリーランスもどんどん増えていくことが当然予想されます。企業もお金や時間をかけて正社員を雇用するよりも、必要な時に必要なだけ専門家を活用しようという流れになるのは、当然のことになるでしょう。

企業に依存して定年まで働くことが難しくなってきていますので、これからは優秀な人ほど副業や独立する流れが加速して、仕事のできない人が会社にしがみついて残るという構図ができてくるような気がしています。企業もそれでは立ち行かなくなるので、その先がどうなるのかは予測がつきませんが、、、

とにかく今以上にフリーランスの需要が高まるのは確実だと思います。反面、フリーランス内での競争も激しくなってきますので、自分の強みを活かした戦略的な戦い方ができるようにならないといけません。

「やっほー!サラリーマンから抜け出せた!さてこれからどうしよう」という無計画な人は早々に詰んでしまうことは間違いありません。

でも、これっていつも自分が他の企業にコンサルしているのと同じ話だなと思って、今後は自分自身のビジネスもマーケティング思考でしっかりと取り組んでいこうと考えています。

話が長くなりましたが、こんなフリーランスにお仕事を相談してみたいという企業様がいれば是非ご連絡ください!